釣り道具

ベイトリールって何?

ベイトリールって何?

ベイトリールという言葉を聞けば、釣りを嗜んでいる人にとって一度は聞いたことがある釣り具ではないでしょうか。

旧来の方法での釣りをしているだけであれば分からないこともあると思いますが、リールを使ったことがある方であれば名前は知っているはずです。しかし、これから釣りをしたいと考えている人にとってはベイトリールという言葉は初めて耳にするのではないでしょうか。

そこで今回ベイトリールのことについて知っていただき、その特徴やメリットなどをお話ししていきます。

ベイトリールとは何か

ベイトリールは正式名称をベイトキャスティングリール(Baitcasting reel)といいます。

このベイトとは餌という意味で、直訳すると餌を投げるための巻き具(リール=釣り糸を巻く道具)という意味になりますが、実際は餌ではなくルアー(疑似餌)を使うことが多いことから、ルアー用のリールと考えるのが自然です。

このルアーの歴史は古く、原型となるものについては少なくとも17世紀半ばにさかのぼりますが、本格的に普及したのは1870年代です。当時のアマチュアの釣り人によって広く使用されるようになりました。

特徴としては、両軸リールにキャスティング(餌を投げる動作)機能を与えたものになります。両軸リールとは釣り糸の糸巻き(スプール)両側にギアなどの装置が付き、その装置のギアの動きによってスプール自体が回転します。

更にスプールの軸自体も回転することによって糸に、よりがかからない(糸がぐちゃぐちゃにならない)状態を保ちつつ、非常に早く釣り糸を巻き上げることができます。その機能をベースに改良が行われ、複数のギアを組み合わせることによって引く力を高めることに成功したリールを両軸リールと言います。

ちなみに片側の軸だけで回転するものはスピニングリールとよばれ、ベイトリールと同時期に発明され、普及しました。こちらも釣り愛好家が好んで使用します。

ベイトリールのメリット

ベイトリールはメリットがいくつかあります。釣り糸が絡みにくいため糸の選択肢が増す、巻く力の強さが増す、投げやすいという点です。両軸リールに改良が重ねられたことによって、釣り糸が絡みにくいため絡みやすい性質の糸や使いにくい太い糸もリールで使えるようになり、釣れる魚の選択肢が増えます。

つまり、ヒットした時に糸が切れたり、トラブルが発生して獲物を逃すことが少なくなるのです。巻く力の強さは複数のギアが効率よく動くことによる構造や糸が竿に対して垂直に巻ける構造のためスムーズに、しかも力強くリールを巻き上げることができ、結果として巻く力が増します。

投げやすい点もメリットです。ベイトキャスティングリールの名前の通り、投げやすく改良された構造のためこちらが思った通りの場所へ落としやすくなるということがメリットとなるのです。

また、手順が少なく、釣り糸を抑えながら、クラッチ(糸巻きや糸を抑える部品)を切って投げるという2ステップだけで投げることができます。

リール付きの竿でここまで楽に投げられるのはベイトリールだけと言っても過言ではありません。