意外に釣りが盛んなタイ、バンコク
タイのバンコクには大小さまざまな釣堀が郊外のいろいろな場所にあります。タイの釣り対象魚はコイ科の魚の他にオオナマズが人気です。その中でも一番有名なのは、ブンサムランフィッシングパークという大規模釣り堀です。
バンコク中心部の繁華街スクムウィットからタクシーに乗ってだいたい1時間半くらい。一般道なら200バーツからハイウェイを使えば300バーツくらいです。
有名釣堀とはいえ、郊外のわかりづらいところにあるので、私が使ったタクシーの運転手さんは特に釣りに興味がない人なのだったのでしょう。
大まかな地図だけではさっぱりわからず、近所の人に聞いて回ってました。HPから詳細な地図を印刷して渡してしまうなり、スマホの画面を丁寧に示したほうが無難でしょう。
ブンサムランフィッシングパークのスケールは半端じゃない
こちらは釣堀といっても日本でイメージするコイやヘラブナの釣り堀とは全くスケールが違います。まさにちょっとした湖。施設内に桟橋やバンガローなどの建物がたくさんありコンビニ、そこそこちゃんとしたタイ料理の食堂、釣り具店、インターネットカフェ、宿泊施設もありひとつの村のようです。まさかの365日24時間営業です。
外国人料金は、釣り料金1000B+貸し竿500B+貸し網160B+餌140Bで1800B。タイの娯楽としてはかなり贅沢な部類に入ります。
タイ人料金はもちろんもっとリーズナブルなはずですが、こちらもまあ言葉の問題やなかなかリピーターになれないなどの制約があるのでしかたありません。釣り具レンタルの際はデポジットを預けて返却時にお金が返金されるシステムで日本の釣り堀でも時々ある形です。
他にバンガローを借りたり、ガイド1000Bをつけたりして室内からビールを飲みながら釣るとかのまさに大名フィッシングをすることもできます。仕掛けからキャストまですべてやってくれます。お客は悠々と待って釣るだけです。
真の釣り好きならそんなの我慢できそうもありませんが、裕福そうなファミリーがそんなスタイルで釣りを楽しんでいるのを何組も見ることができます。
ターゲットはメコンオオナマズ
ターゲットは養殖されたメコンオオナマズ。もしくはちょっと種類の違うオオナマズ。ぱっと見ではそのあたりの区別は難しいです。釣りの仕掛けは巨大なブッコミ仕掛けを使います。
餌はパンの耳とココナッツミルク、ニンニクかなにかの粉末。シンナーのようなケミカルな匂いのする集魚剤を使っている人もいました。なんかいろいろと日本と感覚が違います。
餌の作り方は、食わせ餌用のパンの耳を確保した後、適量の水を混ぜて練り餌を作ります。
水の分量など失敗すると、餌が空中分解してしまったり結構難しいです。
私もへたっぴーながらも、さすがに一から十までガイドさんにやってもらう大名フィッシングだと、釣りの醍醐味を味わえないよなと思って敢えてガイドを付けなかったのですが、このあたりは考え方次第でしょう。
キャストしたらあとはスピニングリールのベイルを返してフリーにしてのんびりと待ちます。
日本から遠く離れた南国で釣り糸を垂れるのはいいものです。この日は曇りだったので快適でした。
突然訪れた規格外のファイト
鳥がやってきてパンくずをついばんだりして、缶ビールの酔いもありウトウトしてしまいます。
ちなみに私は意地を張って我流でやったため2時間経ってもアタリがなく、見かねた隣の釣り人のタイ人ガイドさんが餌、仕掛け、キャストの仕方をサービスで指導してくれました。それから待つことしばらく、15分の格闘の末、私も80センチくらいのナマズをゲットすることができました。
めちゃくちゃ疲れました。でも、ここではこんなの小物だそうです。ナマズはなかなかグロテスクな見た目です。まさに東南アジアの怪魚といった感じです。
ちなみに3mくらいの真っ赤な鱗のピラルクが目の前に息継ぎに上がって来たのには度肝を抜かれました。これは、主というかマスコットの様に泳がせているだけのようで釣るのはほぼ不可能です。
それでも数年に一回くらい偶然掛かってしまうとスタッフが数人がかりで取り込む大騒ぎになるそうで、周囲のお客さんも釣りにならなくなってしまうので、釣り上げた人は心漬けと言うかペナルティと言うかでお金を払わなければいけないとか。
大物を釣り上げたのにお金を払わなきゃいけないなんて、ゴルフのホールインワンみたいなもんでしょうか。
さてオオナマズを釣りあげたら写真撮影の後、優しくリリースです。
釣り好きなら絶対一度はオススメの釣り堀
もちろんこちらは特に楽しみ方の制約があるわけでもなく、オオナマズ釣りに限らず、好き勝手に楽しめる釣り堀です。タイ人の小さな子供が延べ竿で小ブナくらいのティラピアを釣っていたりいろいろな楽しみ方があるようです。
結局、へたくそな私の釣果は半日滞在してこの1匹だけでしたが、充分にいい時間を過ごせました。
帰りはタクシーを呼んでもらいましたが、郊外なので20分から30分待ちました。
攻略法や釣れるオオナマズの写真などは 日本語で「ブンサムラン 釣堀」などで検索すると熟練の方の情報がたくさん出てきますので興味がある人はぜひ調べてみてください。